腰椎すべり症・腰椎分離

単体でも発症する腰椎すべり症ですが、腰椎分離を患った人に発症する可能性が高くなります。
腰椎すべり症と腰椎分離の関係と共に症状や原因を確認し、症状改善に努めましょう。

腰椎すべり症・腰椎分離の原因

腰椎すべり症と腰椎分離を同じページにてご紹介するのは、二つの病気には深い関係があるからです。
他の疾患の原因にもなり得る病気ですので、しっかりと原因を確認しておきましょう。

腰椎分離の原因

背骨を構成している椎骨は、腹側の椎体、背側の椎弓にて成り立っており、椎弓には上下にある他の椎骨と繋がるための椎間関節があります。

腰椎分離とは、椎体と椎弓の間の部分が折れてしまい、椎体と椎弓が分離してしまう状態をいいます。

原因として多いのは、幼少期の激しい運動などによる疲労骨折と考えられております。

腰椎すべり症の原因

腰椎すべり症はその原因から、腰椎形成不全性すべり症、腰椎分離すべり症と腰椎変性すべり症などに分類されます。

腰椎形成不全性すべり症

腰椎形成不全性すべり症は、先天的に椎間関節の発育に問題があるために発症する疾患です。

腰椎分離すべり症

腰椎分離すべり症は、腰椎分離により椎弓から離れた椎体が、背骨の腰椎部分が腹側に弓状に反っていることから、前の方にずれてしまい発生します。

腰椎変性すべり症

腰椎変性すべり症は、加齢などにより椎間関節や、椎骨同士を繋ぐ靭帯、周りの筋肉がゆるむことで椎骨にずれが生じてしまうのです。

腰椎すべり症・腰椎分離の症状

 

腰椎分離

腰椎分離はすぐに痛みが出るということは少なく、幼少期に腰椎分離が発生したとしても無症状で成人してしまう場合もあります。

上体を後ろに反るような動作を行った場合に、痛みが出る場合や、慢性的な腰痛などの症状、極稀に神経を圧迫することによる下肢の痛みやしびれなども考えられますが、幼少期に発症することが多く見落としがちになりやすいといえます。

腰椎すべり症の症状

主な症状は腰痛ですが、神経根や馬尾(脊髄の腰椎部分)が圧迫されることによる、痛み、しびれなども発症し、馬尾が圧迫されていることから間欠跛行や排泄障害なども考えられます。

腰椎分離すべり症の症状

腰椎分離すべり症においては、椎体が前にずれるので馬尾に対する圧迫は軽いようですが、腰痛と共に、臀部や脚の痛み、しびれなどの症状が現れることもあります。

幼少期のスポーツなどによる疲労骨折によって腰椎分離が生じ、年齢を重ねることで徐々に椎体がずれ腰椎分離すべり症が発症すると考えられるので、圧倒的に男性に多い疾患といえます。

腰椎変性すべり症の症状

腰椎変性すべり症は、上下の椎骨がずれた状態になるので、馬尾への圧迫が強く発生する可能性が高く、脊柱管狭窄症を併発する可能性も高くなります。

その為、腰痛意外にも臀部や両方の脚に痛みやしびれなどの症状が発生することが多くなります。

腰椎変性すべり症は女性に多く発症し、その理由としては妊娠することで骨盤周辺の筋肉などが出産に向けて緩み、出産後も運動不足などにより筋力が足りないことで、椎骨がずれてしまう可能性が高くなるからと考えられております。

腰椎すべり症・腰椎分離の治療

腰椎分離の治療

腰椎分離は幼少児の疲労骨折が原因である可能性が高いので、発症時にレントゲンなどで腰椎分離が確認された場合にコルセットなどで固定することで、骨折が治る可能性があります。

しかし、痛みなどの症状が少ない場合や、まったく痛みなどが無い場合も多く、発症後しばらく経ってからレントゲンにて腰椎分離が確認されたとして、固定しても骨折が治ることは少ないそうです。

腰椎すべり症の治療

運動を行ったり、長時間の立ち仕事の後に痛みやしびれなどが発生する腰椎すべり症では、安静にすることが最も大事であり、安静にすることで症状が緩和することが期待できます。

日常生活に支障をきたす場合(麻痺や排泄障害)を除いては手術を行うことは少なく、鎮痛剤や神経ブロックによる痛みの緩和、コルセットでの固定、温熱療法などの保存療法が基本となります。

また、ストレッチや腹筋部分の筋肉を強化することでも症状改善が期待できます。

腰椎すべり症は、急激に悪化することは少なく、徐々に進行して痛みなどの症状が出るという病気です。

安静にすることや、保存療法にて十分に症状の緩和が期待することができますが、他の腰椎疾患と同様に完治を望むのであれば手術を行う必要があります。

必ず自分の状態を確認する!

外傷がなく、腰痛や関節痛の場合、整体やカイロプラクティックにかかる人がいると思いますが、重度な疾患の場合には医療機関でなければ発見できない場合があります。

独自に疾患を判断するのではなく、必ず医療機関にてレントゲンやMRIにて検査を行い、痛みの原因がはっきりした後に、整体やカイロプラクティックにて改善の見込みがある場合に訪れるようにしましょう。

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