治療

坐骨神経痛の治療に関して、関連する疾患のページでもそれぞれの疾患に対する治療方法などをご紹介させていただきました。
基本的には生活に支障を及ぼすような症状が無い限り手術は行わず、保存療法での治療がメインとなります。

坐骨神経痛における保存療法

患部に対して直接治療を行う手術療法に対して、患部には直接手をつけずに薬などにより症状を改善するのが保存療法です。

重度の症状を患っている人に対しては、即手術という可能性もありますが、それ以外の人は保存療法を行うことで、8割近い人に症状の改善が期待できるそうです。

安静にする

最も簡単で効果的なのが安静にするということです。

一見すると療法でも何でもないように思えますが、人間の体には自分の力で治すという力が備わっておりまして、安静にすることで患部への刺激を減らし、自然治癒の効果を早めることができます。

安静にするということは、立派な保存療法といえるのです。

薬による保存療法

坐骨神経痛では強い痛みを伴うことがあります。
安静にしていても中々痛みが引かない場合などには、鎮痛剤などを服用することで痛みを抑えることができます。

また、炎症により神経が圧迫されることで、坐骨神経痛の症状が出ている場合もありますので、抗炎症剤・消炎剤などが有効な場合もあります。

神経ブロック

鎮痛剤などを服用しても痛みが治まらない人などに有効とされているのが神経ブロックです。

圧迫を受けている神経や、その周りに低濃度の麻酔薬などを注射することにより、脳に伝わる痛みを一時的に遮断(ブロック)することができます。

痛みを伝わらなくさせる他にも、神経の周りの筋肉を和らげる、炎症を抑える効果も期待でき、血流も促進されることから痛みの根本的な部分に対して治療を行うことができます。

腕ではなく、症状により脊髄近辺や神経根、椎間板に直接注射をすることから、強い痛みを伴うと思われますが、注射の痛みの感じ方は人それぞれであり、症状によっては絶大な効果を得られる場合があります。

また神経ブロック注射をする箇所へ麻酔を行うこともありますので、「痛そうだから……」と拒否するだけでなく、医師に注射の方法や痛みのことを聞き、検討してみてはいかがでしょうか。

温熱療法

筋肉の緊張などで、筋肉自体、骨、腫瘍により神経が圧迫される坐骨神経痛には、筋肉をほぐし、血行を良くする役割の強い温熱療法が効果的です。

病院や整体などでは主に、ホットパックや遠赤外線、マイクロウェーブなどの機器を使って患部を温めるのが一般的です。

自宅で手軽にでき、神経痛に効果的で、そもそも健康に良いのが半身浴です。

半身浴は体への負担が少なく、体を芯から温めると共に、汗をかくことで新陳代謝を促す効果もありますので、健康のためにも初めてみてはいかがでしょうか。

しかし、何でもかんでも温めれば良いという訳ではなく、急性の腰痛(ぎっくり腰など)は炎症を伴うものもあり、温めることで痛みなどの症状が長引く場合がありますので、逆に冷やす必要があります。

何事も独自の判断で行うのではなく、医師と相談した後に行うようにしましょう。

牽引

椎間板ヘルニアが原因とされる場合、牽引により背骨を伸ばすことで、椎間板による神経への圧迫を減らすことが期待できるのですが、人によっては症状が悪化する可能性があります。

筋肉の緊張などがそもそもの原因となっている場合が多い坐骨神経痛では、リラックスし筋肉の緊張をほぐすというのが最も効果的です。

牽引により、椎間板を押し付けている椎骨を動かしてみることで効果を得られる場合もありますが、湾曲している背骨を無理に伸ばし過ぎるのは逆効果の場合もあり、効果が現れるまで時間もかかることもあるので、牽引を行わないようにする病院や整体院などもあるようです。

コルセットなど装具による固定

常に横になって安静にしていられない場合に、患部への負担、刺激を減らすためにコルセットなどによる装具を用いた固定は効果的です。

余計な力をかけることなく、姿勢を維持することができるので、自然治癒効果を早めることが期待できます。

しかし、症状が酷い場合を除いて、常に使用することで筋力低下に繋がりますので、医師と相談した後に使用するタイミングを決め、ストレッチや運動療法も合わせて行うようにしましょう。

運動療法

ストレッチや運動をすることで、筋肉の低下を防ぐと共に、柔らかい筋肉を作ることで、症状の改善が期待できます。

痛みやしびれの症状が出ている時は、もちろん逆効果になる場合が多いのですが、症状が治まっている時などに、再発を防ぐためにもお勧めできるのが運動療法です。

しかし、症状に合ったストレッチ、運動の方法がありますので、医師、整体師と相談した後に行うようにしましょう。

避けることができる手術

症状が軽い場合には、保存療法にて十分改善の余地があるのですが、症状が酷い、日常生活に支障がある場合には、手術をしなければいけなくなってしまいます。

しかし、腰痛の場合は痛みやしびれ、違和感などの初期症状をしらせる為のサインがあります。

痛みというサインを見逃さない!

安静にすることで、初期症状は治まることが多いのですが、軽い痛みなどでも度々現れる場合には、何らかの疾患がある可能性が高くなります。

自分では原因不明の腰痛だとしても、診断を受けることで原因がはっきりと分かる場合もあります。原因がはっきりすると、腰痛によるストレスも軽減されます。

早期治療をして、手術が必要になる程の重度化を防ぐためにも、せっかくの初期症状を伝えるサインを見逃さないようにしましょう。

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